最近の小学校では、眼鏡をかけている子供が多い印象があります。
うちの子供も眼鏡をかけています。近視です。
眼科にも通っていて、トロピカミド点眼液0.4%「日点」という点眼薬を処方されていて、毎日1回点眼しています。
でも、どちらかというと、少しですが近視が進行してしまっています。
眼科に通っても意味ないのかな。眼科が遠くて通うのも負担になっているし、やめようかなとも考えていました。
そんな状況のなか、NHKの番組で近視の進行を予防する方法を紹介しているのを見ました。
その方法は、海外では国を挙げて取り組んでいるケースもあり、研究により効果も確認されているんです。
自分達で実践できる方法もありますので、近視の進行で悩んでいる人は、是非実施して下さい。
スポンサーリンク
近視が進行する仕組み
子供の近視のほとんどは軸性近視と呼ばれる近視です。
軸性近視は、眼球が伸びることで角膜から網膜までの長さ(眼軸長)が長くなり、網膜より手前でピントが合ってしまい、遠くが見えにくくなる近視です。
眼球が伸びるって、次のようなイメージです。
マンガや読書、スマホ、パソコン、携帯ゲームなど、近くを凝視する時間が長くなると、眼球が伸び、軸性近視が進行すると言われています。
眼球の伸びの進行は、20代前半でおさまる場合が多いそうです。
ですから、多くの人の場合、子供の頃から20代前半までの過ごし方で、近視の度合いが決まるということです。
できるだけ近くを長時間見続けないように言い聞かせないと、と思いますが、それでも、なかなか思うようにはしてくれないのが子供です。
親としては手詰まりの状況です。
でも、NHKで紹介していた方法は、希望を与えてくれる内容でした。
目薬(アトロピン)で近視の進行を抑制する
ひとつめの方法は、アトロピンという目薬の使用です。
シンガポールは20歳以下の近視の割合が8割以上になっており、近視の対策に国を挙げて取り組んでいます。
そんなシンガポールの国立眼科センターで研究開発が行われ、アトロピンは近視の進行を抑制する効果が示されたそうです。
アトロピン点眼は、毛様体筋の調節を麻痺させる効果があり、これまでも斜視や弱視の診断に使われています。
以前から近視進行を抑制する効果があることも判っていましたが、強いまぶしさや近くがぼやけて読み書きが難しくなるため、長期間継続して点眼することは困難でした。
しかし、濃度を100倍に薄めたアトロピン点眼でも、近視の進行を抑制することが示されたのです。100倍に薄めることで、強いまぶしさなどの副作用も気にならないほどになるそうです。
日本では、まだ治験段階ですが、ネットで「眼科 アトロピン」で調べると、アトロピンを治療に使用している眼科もヒットします。
アトロピン点眼での治療を希望する場合は、アトロピンでの治療を実施している眼科に相談してみましょう。
1000ルクス以上の光を週11時間浴びて、近視を抑制
1000ルクス以上の明るさの光を週11時間以上浴びると、近視になりにくいことも研究によりわかりました。
20歳以下の約8割が近視の台湾では、すべての小学校で屋外にいる時間を増やす政策を進めています。
明るい光が近視の予防に効果がある理由の解明も進んでいます。
ヒヨコを使った検証で、眼球の伸びを抑える効果があるとされているドーパミンが、ヒヨコの眼から検出されたのです。
1000ルクスという明るさの光を浴びることは、屋内では難しいのですが、屋外なら日陰でも数千ルクスに達するそうです。
学校での休憩時間は屋外で過ごすようにしたり、週末も屋外で遊ぶ、ピクニックのように外で昼ご飯やおやつを食べるなどして、1000ルクス以上の明るさの光を浴びる時間を増やすよう心がけましょう。
ぼくも子供と一緒に過ごせる週末は、子供を屋外に誘うようにしています。庭でおやつを食べるのも楽しいですよ。
日本でも国を挙げて取り組んでくれればいいのですが、放送を見る限りでは、他の国と比べるとだいぶ遅れているようです。
子供のことを考えると、個人レベルで努力するしかないですね。
ネットで照度(ルクス)の計測器も販売されています。子供と一緒に1000ルクス以上の光を浴びれる場所を探すのも、楽しみながら近視予防になって有効だと思います。