この記事ではビルトインと据え置き、両方の食洗機を使用して分かったメリット・デメリットを紹介します。日常で使って気づくことは多いですよ。
ぼくの家では、食洗機を10年以上使っています。今使っているのは、パナソニックの据え置き型の食洗機です。
手洗いでの食器洗いって結構大変です。
家族がテレビを見てくつろいでいる時に、ひとりで大量の食器を洗うのも苦痛だし、奥さんが食器を洗っている時に、自分はテレビを見てくつろいでいるのも後ろめたいです。
どっちの立場でも、あまりいい気分にはならないので、食器洗いが格段に楽になる食洗機はあったほうがいいです。
食洗機を買うとなると、ビルトインにするか据え置き型にするか選ぶことになります。
何となく新築だったり、リフォームする時だと、キッチンがすっきりするビルトインを選びたくなります。
でも、両方使ってみて思ったことは、据え置き型のほうが断然利便性が高いということです。
食器洗いは毎日しなければいけなくて、1日に複数回の場合もあります。
見た目のすっきりを重視するより、圧倒的に利便性を重視すべき家電だと思います。
今回の記事では、ぼくが思う「食洗機はビルトインより据え置き型のほうがいい」理由を紹介します。
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ビルトインはシンクから食洗機までの間に水が垂れる。汚れる。
据え置き型の食洗機は、シンクの横に置くことが多いです。食洗機の下のふたは、シンク側に開きます。
下のふたが開いた時に、シンクに少し出っ張るように食洗機を置くと、シンクから食洗機に食器を入れる際に、垂れる水は食洗機の下のふたが受けてくれます。
ビルトインの食洗機は、シンク横の作業台(ワークトップ)の下のキャビネット部に設置されることが多いです。
シンクにある濡れた食器をビルトインの食洗機に入れる際には、食器はシンクからシンク横の作業台の上を通って、食洗機に入れます。
この時に作業台に汚れたしずくが垂れるんです。ぼくはこれが嫌でした。
きれいな水なら拭くだけですが、食べ物の汚れも付いていたりするしずくです。
使った食器はシンクに置かず、作業台に置いて、作業台から直接食洗機に入れればいい、という意見もあると思います。
でも食洗機は、基本的に食器の汚れを軽く流してから入れることを推奨しています。
プラスチック製の子供用の食器や保存容器に付いた油汚れは、食洗機では落ちきれず、ぬるぬるが残りやすいです。
食洗機に入れる前に油汚れを落としてから食洗機に入れる必要があるので、一旦シンクで濡れることになります。
最近はシンクの下に取り付けれるビルトインの食洗機もあるみたいです。これならシンクから食洗機に入れる際に、しずくが垂れることは防げます。
でも、シンク下に取り付けるビルトイン食洗機は、シンクの深さ分、下のほうに設置することになるので、食器の出し入れはかがんだりする必要があります。ちょっと大変です。
以上の理由から、ビルトインより据え置き型のほうがいいと思います。
少量の食器を手洗いする時に、据え置き型は水切りかご替わりにしやすい
洗う食器が少量すぎて食洗機を使うまでもない、って時がよくあります。
朝食でお皿4枚とコップ4つだけとか、お昼にみんな出かけて、ひとりでごはん食べた後とか。
そんな時に据え置き型なら、ふたを開けたままの食洗機に手洗いした食器を置いて、水切りかご替わりに使うってことがよくあります。
ビルトインの食洗機でも、引き出しておいて、洗った食器を置けば同じです。
でも、引き出したままのビルトインは、めちゃくちゃ邪魔です。
ビルトイン食洗機の上の作業台は使えないし、シンクからコンロ側に移動するにも邪魔だし。でも、閉じてしまうと食器が乾かないし。
それに、さっき説明した食器から水垂れ問題がここでも発生します。
以上の理由から、ビルトインより据え置き型のほうがいいと思います。
ビルトインは開けておくと邪魔になる
据え置き型はふたを開けておいても邪魔にはなりません。しかし、ビルトインは引き出した状態はとっても邪魔です。
閉めておけばいいんじゃないの?と思うかもしれませんが、食洗機を空けておきたいことは多々あります。
例えばジップロックの保存容器などのプラスチック製品は、陶器やガラスの食器に比べて乾きが悪いです。
陶器やガラスの食器は、食洗機で洗うと食器そのものが熱くなるので、乾燥運転しなくても結構乾きます。
プラスチック容器は、容器そのものはそんなに熱くならないので、水分が蒸発しにくいのです。乾燥運転しても、大きな水滴は残っています。
そんな時に、食洗機のふたを開けておいて、少しでも乾かそうとします。
据え置き型なら、そんな時でも邪魔になりませんが、ビルトインは引き出したままだとかなり邪魔です。
ビルトインは収納スペースが減ってしまう
ビルトインを設置するには、システムキッチンのキャビネット収納を潰して設置することになります。
キッチンの収納って重要です。あればあるほど助かります。
大きなパントリーを作るお金とスペースがあれば別ですが、そうでなければキャビネット収納を潰してしまうのはもったいないです。
ビルトインの食洗機のスペースがあれば、あんなものやこんなものも収納できます。
こんなこと言ってると、据え置き型だってキッチンの作業台やキッチンカウンターのスペースを潰してしまうわー、と言われますね。
確かにそうです。
でも、ぼくの経験からすると、ビルトインの場合は水切りかごが欲しくなって、水切りかごがキッチン台のスペースを取ってしまいます。据え置き型は水切りかごの替わりになるもんねーだ。
据え置き型のほうが設置工事が簡単
据え置き型の食洗機は、設置工事が簡単です。
水道の蛇口を分岐させるだけです。電源コンセントがない場合は、コンセントを引っ張ってきたりする必要があります。
ぼくは食洗機を購入した家電量販店の人に、水道の分岐はやってもらいましたが、得意な人は自分でできるレベルみたいです。
ビルトインの場合は、給水管、排水管、電源工事が必要になるので、なかなか自分でやるってレベルではなさそうです。
据え置き型なら、壊れても簡単に買い替え設置できる
食洗機も長く使っていると寿命がきて、壊れてしまうことはあります。
そんな時に据え置き型は簡単です。
キッチンの作業台の上で設置作業が完結するからです。
新しい食洗機を買ったら、キッチンに置いて、分岐してある水道に給水ホースをつないで、排水ホースをシンクに吸盤でくっ付けて、コンセントを差す。以上です。
ビルトインの買い替えはしたことがありませんが、キャビネットの中でする作業と考えると簡単でないことは想像ができます。
給排水のホースの接続が上手くできていない場合の被害を考えても、据え置き型よりビルトインのほうが大変です。システムキッチンの中で水漏れって、こわっ。
ビルトインは業者さんに頼むべきですね。
据え置き型よりビルトインは価格が高い
価格面でも、据え置き型よりビルトインのほうが高いです。工事費を含めるとさらに高いです。
ビルトインのほうがいいことは?見た目と音
据え置き型のいいところを列挙しましたが、ビルトインのほうが優れているところはどこでしょう。
まずは、すっきりとした見た目ですね。やはり。
そして、音。
本体がむき出しの据え置き型より、キッチンキャビネットの中に納まっているビルトインのほうが音漏れは少ないので、食洗機の運転音の大きさでは、据え置き型のほうが大きくなります。
ぼくが思い当たるビルトインのいいところは以上です。
食洗機の設置をするなら
食洗機を設置する場合、ビルトインなら電気屋さんに工事を含めてお願いしましょう。
ネットで購入するなら、次のような工事費込みで販売しているものもあります。ただし、キッチンに設置できる機種かどうか十分確認を取ってから購入しましょう。
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据え置き型なら、水道の分岐と電源コンセントが必要です。
たまに新築建売の物件で、あらかじめ食洗機用の水道の口が設置されているキッチンもあるので、事前に確認してください。
ない場合は、水道に分岐用の部品を付けてもらう必要があります。これも電気屋さんにしてもらえます。
電源がない場合は、延長コードで対応するか、電気屋さんに工事依頼ですね。
また、家を新築する場合やキッチンをリフォームする場合は、事前に食洗機のことを考えておいたほうがいいです。
ビルトインならシステムキッチンを選ぶ時に、合わせて選ぶことになると思います。
据え置き型なら、キッチンシンクに食洗機用の給水口を付けてもらったり、設置場所の近くにコンセントを作ってもらったほうがいいですね。
コンセントは、食洗機以外でもミキサーなどで使えますので、あったほうが絶対いいですよ。
リフォームは次のような比較サービスを利用するのもいいと思います。